今回は分散型ストレージの用途についてのお話です。
分散型ストレージを導入する目的は、前回もお話したとおり、地震などでシステムを稼動しているデータセンターが破壊されてしまった場合に備えてサーバやストレージを遠隔地に保管しておく考え方になります。
故障したサーバを修復しシステムは復旧させることができるからいいが、データだけは絶対残したい!という場合はデータだけを遠隔地のストレージにバックアップを取るようにすることがお勧めです。
通常は大切なデータはデータセンター内で別サーバにバックアップを取得するように運用してはずですが、万が一データセンターごと壊れたら、ということを考えた万全な備えとなります。遠隔地も同時に破壊したら、ということもいえますが、その場合は、分散ストレージの多重度を増やしたり、または日本ではなく海外のデータセンターを利用するなどの選択肢を考えなければいけません。ただ、当然ながら運用コストもかかりますので、データをロストしたときのリスクと比較して検討する必要があります。
また、データだけの問題ではなくではなくデータセンターが破壊したことによってシステムが停止したり、サービスの提供が行えないのが困る、というケースもあります。
その場合は、分散ストレージではなくシステムごと多拠点で稼動することを検討する必要があります。システムごと多拠点で稼動しておけば、ある拠点で障害が発生してもサービス全体が停止することはありません。
しかし、拠点を多重化するということは、それだけサーバの維持費などの運用コストが増大することに加えてシステムを多重化するためにデータの同期とシステムの冗長化を検討する必要があります。
システムを冗長化する仕組みとしては昔からいくつかありますが、今はやりなのはやはりクラウドシステムでしょう。
次回は分散型ストレージの仕組みをもったクラウドシステムについて説明したいと思います。